2018/08/09
地域の可能性は無限大!?~平成30年度地域福祉フォーラム報告~
7月28日(土)に開催した平成30年度地域福祉フォーラムについて報告です。
当日は、厳しい夏の暑さ、また、台風が迫る中、多くの皆様にご来場いただき、誠にありがとうございました。
この地域福祉フォーラムは、毎年地域福祉に関する様々なテーマを取り上げて開催しています。
今年のテーマは、『今始めよう!一人ひとりが主役のまちづくり』!
地域での助け合い活動に焦点をあて講演会、パネルディスカッションを行いました。
開会にあたり、本会会長からのあいさつの後、
来賓の春日井市副市長早川利久様、春日井市議会副議長村上慎二郎様よりご祝辞をいただきました。
講演では、公益財団法人さわやか福祉財団ふれあい推進事業新地域支援事業担当リーダーの長瀬純治さんから「目指す地域像の実現に向けて」と題し、‟住民の一人ひとりが自分達が住みたい、暮らしたい”と思える地域像を実現するために、自分達でできることを具体的に考え実践する取組が全国各地で始まっていることなどをお話しいただきました。
他市町村の取組の様子がわかる映像を交えたお話は説得力があり、皆さん熱心に耳を傾けられていました。
「助け合いの創出に模範解答はありません!」「地域の情報を共有することで住民が協力し合えばできることが地域にはまだまだたくさんあります」という長瀬さんの熱い言葉に、一人ひとりが主役となって活躍できる、そんな春日井市になっていく可能性がまだまだ秘められている!!と会場全体がそんな想いに包まれたように感じました。
後半のパネルディスカッションでは、春日井市第1層生活支援コーディネーターの南部哲男さんにコーディネーターを、また、講演に引き続き長瀬さんにはコメンテーターを務めていただき、すでに本市で活動に取組まれている方と春日井市職員からお話を伺いました。
はじめに、春日井市健康福祉部地域福祉課長神戸洋史さんが地域の声を拾い上げ、活動につなげていく取組(地域ケア会議)や住民主体の活動に対する補助制度など春日井市の取組の説明とともに、行政として情熱をもって応援していきたい想いを話されました。
次に、行政の補助制度を活用し、地域の集まりの場である「坂下お達者クラブ」で活動している長谷川幸男さんと、「押沢クラブ」で活動している大塚克人さん、お2人のお話です。
長谷川さんからは、高齢者施設や地域包括支援センター、区、民生委員などと連携し活動されていること、また、大塚さんからは、多くの住民が望んでいた、ふらっと立ち寄り、集まれる場を空き家を活用して作ったことをお話いただきました。
そして、公益社団法人春日井青年会議所専務理事の奥山敏伸さんからは、老人クラブの協力を得て、高齢者が内職をして得た利益を基に、地域の子ども達とおやつ作りを通して交流する活動を行われていることを紹介いただきました。
住民の助け合い活動と言っても三者三様で、助け合いの創出に模範解答なしという講師の長瀬さんの言葉を裏付けていました。
4人のパネリストのお話を受けて、コーディネーターの南部さんからは、「自分達が10年後住みたい、暮らしたい地域を想像したとき、私たち一人ひとりが危機感を覚え、自分たちで何とかしないと、という気持ちになる。自分のこととして考え活動していくことが大切」というメッセージが伝えられました。
また、会場ロビーでは、春日井市で行われている住民主体サービス、かすがいおれんじプラスカフェ(認知症カフェ)などについて知ってもらうため、各団体や店舗を紹介したパネル展示も行い、多くの方が足を止めてくださいました。
今回の地域福祉フォーラムを通じ、参加者からは、「地域で年齢を超えた支え合いをしていかなくてはならないと強く感じた」「自分達が主体にならなければいけない」といった声が聞かれました。
私ども春日井市社会福祉協議会は、春日井市より委託を受け、第2層生活支援コーディネーターが活動しています。
※第2層生活支援コーディネーターについては、こちらをご覧ください
第2層生活支援コーディネーターは、地域での活動を応援していますので、「何か活動を始めてみたい」「地域での困り事を自分達で解決していけないか」などと思われたときには、ぜひ声をかけてくださいね。
みなさんとともに暮らしやすいまちにしていきたいと思います。(^_^)